私は、その裏側の電源を入れたい。

なぜ不条理と笑いを結びつけたのか。

今回も、雑誌「pen」、2009年8月号からです。実はこの雑誌の鳥居さんの写真に魅せられましてね。単に見開き2ページなんですけど。1ページが写真に使われていて、どこか古い喫茶店の隅の席で鳥居さんが本を広げている、というものです。ちょっと、他の雑誌ではお目にかかれない素の表情で、気に入ってます。

安部公房の『壁』が好きだという鳥居さんは、不条理と笑いについて、次のように、がらにもなく真面目に語っています。

「一般に、笑いには明確な推理スイッチがあります。けれど私は、その裏側の電源を入れたい。普通の笑いはまぶしすぎるから」わからないことを「シュール」という言葉で簡単に片付けないでほしいという。

とても知的かつ深淵な発言ですね。やはりご自分の独自性には強く意識されてるのでしょうね。そうです。鳥居さんのような「シュール」なネタをやる芸人さんはほとんどいません。いたとしても地下に潜っているのでしょう。鳥居さんのネタは、かなり危ない橋を渡っているものが多いですが、これからもその方向でお願いしたいものです。

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2011年5月29日 | コメント/トラックバック(0) |

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こちらの想像力をストップさせない

安部公房の『壁』に感銘を受けました。

今回は、雑誌「pen」、2009年8月号からです。特集は、プロが選ぶ究極の一冊、で、鳥居さんは、安部公房の『壁』を取り上げています。

「こちらの想像力をストップさせないで、どんどん誘導していく感じなんです。挿入される詩も面白いし、言葉がどれも”安部公房さんの言葉”になっている。リズムがいいから妨げられずに読み進められます。コントを作る上で影響を受けました。長い文章は短調になりがち。私は長文や難しい言葉をあえて使いますが、聞きやすいリズムにするように自然と意識します。」

鳥居さん、珍しく、まともに語っていますね。テレビとかですとアドリブが多いイメージですが、コントは細かいところまで意識的に作りあげられてるんですね。単独ライブの質の高さにも納得がいきます。本当は真面目な人なのでしょうが、テレビやコントで露出する時は危なく面白い鳥居さんを見れたら幸せです。

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2011年5月28日 | コメント/トラックバック(0) |

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